KAMOGAWA BAKERYと五感を巡らす夏の京都旅。

KAMOGAWA BAKERY(カモガワベーカリー)(京都)

ぱん結びStaff育三

パン屋さん旅行記

全国各地の名店ベーカリー探訪の旅の様子をお届けする「パン屋さん旅行記シリーズ」。
忙しい日常から少し離れて、街角に佇むベーカリーを訪ね歩いてみると、新しい発見がたくさん。

こんにちは。ぱん結びStaff 育三です。
今回は京都にやってきました。
夏の京都、茹で釜の中にいるかの如く、非常に蒸し暑いです。
暑さに負けず、とりあえず旅は腹ごしらえから、ということでまずはブランチにKAMOGAWA BAKERY(カモガワベーカリー)へ。
KAMOGAWA BAKERYといえばベーグルですよね!!
Staff 育三は10年ほど前にベーグル作りにハマっていたこともあり、今でも大好きなパンの1つです。
ベーグルは生地を一度茹でてから焼き上げるのはご存じでしょうか?
その工程を経るからこそ、外はパリッと中はもっちり弾力のある仕上がりになるんですね~
(夏の京都なら茹で不要かも!?)

KAMOGAWA BAKERYに到着

京阪電鉄神宮丸太町駅から歩いて5分程度で、店舗に到着。
ロゴにあるカモの足跡がポイントとなっていてかわいらしいです。(鴨川のKを表してもいるんだそう!)
早速中へ入ってみましょう。
色とりどりのベーグルが並んでおり、目移りしてしまいますね♪
色鮮やかさやバリエーションの豊富さもベーグルの推しポイントです。

カフェが併設されているので、購入したベーグルをその場で食べることも可能◎
近くにホテルも多いので、朝は海外の方がモーニングとして来られることも多いそう。
特に人気だという「チョコ」と「ベーコン&チーズ」、京都らしい変わり種の「柴漬けベーグル」をお持ち帰り用に購入!
ベーグルの温めをお願いして、アイスコーヒーも頼んで、いただきます~!

ふんわりベーグルに舌鼓

一口食べると、ベーグルの概念が変わるほどのふんわり感に驚き!!
ベーグルならではのもっちり感と食べ応えを残しつつ、非常に食べやすい食感です。
リベイクしたので、柔らかさと小麦の甘くて優しい香りが余計に引き立ちます♪
こちらのベーグルですが、北海道産小麦「ゆめちから」を使用しているそう。 こだわりの素材を使用した絶品です。

「ベーコン&チーズ」は、焼かれたチーズの香ばしさと、ベーコンの脂の甘味・ジューシーさがマッチして美味しい~!
塩味が余計に小麦の甘さを引き立てています。
「チョコ」は、口に入れた瞬間、濃厚なココアの香りが広がります♪
食べ進めると、中からたっぷりの溶けたチョコレートが出てきて、まさにフォンダンショコラのよう!
口いっぱいに幸せが広がります。これはリベイク必須!
非常に美味しかったです、ごちそうさまでした~!!

京都といえば!の鴨川散策

さて、腹ごしらえを終えたところで、すぐそばの鴨川沿いを散策してみます。
そういえば、近年京都のパン屋さんが非常に盛り上がっていますよね!
京都といえば懐石料理やおばんざいなど、和食のイメージも強いですが、なんと京都市の家計におけるパンの消費量は全国1位※なんですって!

※総務省統計局 家計調査 2020年(令和2年)~2022年(令和4年)平均
https://www.stat.go.jp/data/kakei/rank/backnumber.html

地元の方は意外と洋食を欲しているのかもしれないですね…
歩いて5分ほどで鴨川に到着。
今日は雨予報ですが、到着するや否やお日様が顔を出しました。
暑さに拍車がかかっています。暑さにやられた野良猫も川沿いのベンチで一休み。笑

近くに飛んでいたトンビに狙われながらも、お持ち帰りした柴漬けベーグルを鴨川バックでパシャリ。
柴漬けの紫と空と川の青が非常に映えますね~ お味は、意外にも柴漬けのさわやかな酸味と塩味が生地の甘みとマッチして美味しい! 歯ごたえもアクセントとして加わって、ナイスコラボレーション!!

雅な雰囲気を醸す名所、平安神宮へ

さて、周辺を少し歩いていくと、非常に荘厳で大きな鳥居が!
こちらは平安神宮の大鳥居。
国の文化財にも指定されていて、まさに街のシンボル!という様相。
今日は、平安神宮前の公園で蚤の市も実施されており、賑わいを見せています。
大鳥居をくぐって平安神宮へ進んでみましょう。
正面の應天門を抜けると、門外とガラッと雰囲気が変わり、静かで荘厳な空気を感じます。
社殿の目の前には、真っ白い砂利が広がり、気持ちが整うような、背筋が伸びるような、そんな威厳を感じます。
鮮やかな朱色と、白と、空の青とのコントラストが非常に美しいです。
本殿での参拝を終えると、何やら近くで涼しい音色が…
庭園の入口にずらりと風鈴が並んでいました!
なんと、夏季限定で七夕風鈴まつりが開催されているよう。
※2024年は8月31日まで
蒸し暑い天気ではありますが、風鈴の音色を聞くだけで非常に涼しげな気分になりますね。

「神苑」散策

さて、庭園へも進んでみましょう!
平安神宮の庭園「神苑」ですが、想像よりものすごく広いです笑
その広さ、なんと約一万坪!
四季折々の緑が息衝き、癒し効果抜群ですね。
その名の通り、非常に神聖な雰囲気を感じる森が続きます。
植物にまつわる俳句が所々掲示されており、 平安貴族な気分で思いを巡らせながら進んでいきます。
散策していると、また涼しげな音色が。
池の中に浮かぶ回廊にも風鈴が!
入口の風鈴の雰囲気とはまた異なり、緑に囲まれた回廊で音色を愉しむと、より雅な気分になります。

風鈴の短冊には願い事がそれぞれ書いてあり、音色と共に風に乗せて天まで届けてくれそうですね。
皆さんの願いを背に受けながら、旅を続けます。

お香文化に触れる、薫習館

最後に、個人的に寄ってみたかった「薫習館(くんじゅうかん)」へ。
こちらは、松栄堂が運営する日本の香り文化の情報発信拠点。
入った瞬間にお香の柔らかい香りに包まれ、幸せな気分になります♪
来客は年齢層も幅広く、男女問わず。海外の方も来られるそう!

お香の製造工程がミニチュアで展示されていたり、原料の香りが試せる体験型施設ですが、 やはり特徴的なのがこちら!
天井からぶら下がったかおりBOXにずぼっと入り込んで、全身で香りを感じます。
斬新な没入体験ができますね。
なかなかシュールな画ですが、中に入るとふわっとお香の香りが。
文字で香りをお伝え出来ないのが惜しいですが、多幸感に包まれるいい香り…
3ボックスあるので、それぞれどんな香りがするのか、ご訪問の際はぜひお試しあれ!
お次はこちら。原料の香り体験コーナー。
ラッパのような部分に鼻を近づけてポンプをにぎると、なにやら独特な香りが…
原料単体で嗅ぐと「おぉ…」となるような、少々苦みや癖のある香りでも、アクセントとして少量混ぜることで、香りに深みを持たせることができるそうです。
お香は、様々な香りを織り交ぜて複雑に調合することで、あの何とも言えない柔らかく広がる香りを生み出すことができるそう。
お香って奥が深いですね~

お香をより深く知ってもらいたい!という思いからできた薫習館。
ぜひ体験して、お好みの香りを見つけに行ってください。

帰りがけ、館内に「薫ガチャ」なる、お香のガチャガチャもあったので、ついつい一回し。
4種類の中から私は「空蝉香」という香りを引き当てました。
う~ん、心落ち着く良い香り。
香りのある生活って、良いですよね笑

お土産に香りの余韻を味わいながら、帰路へ。

味わい触れて、目で観て聴いて、香りを嗜み、五感を刺激される、素敵な旅でした。
それでは次回もお楽しみに~

<今回訪問した場所>
・KAMOGAWA BAKERY(カモガワベーカリー)
・鴨川
・平安神宮
・薫習館
(営業日等の情報は各施設へお問い合わせください)

この記事のライター
ぱん結びStaff育三

三度の飯より酒が好き。パンとのマリアージュを好むアラサー。
冷凍パンはレンジで解凍派。